まったくどこだかわからないところでタクシーを止め、おじさんと大喧嘩を始めた私。私もおじさんも負けてはいない。私が「降りる!!」というとおじさんも「ああ、降りろ!その代わりここまでの料金を払え!!」と言ってきた。
もちろん払うつもりだったが、おじさんが言ってきた値段は、当初のスニオン岬へ行くまでの10倍以上の金額で、いくらだか忘れてしまったが日本円で言うと数万円の金額だったのだ!おじさんが最初に提示した値段とは全然違うじゃないか!とのことで、ここでまたケンカ。
それに私はこの時点で、本当にお財布の中には一万円もお金が入っていなかった(洋服の下の腹巻の中にこっそりとカードや残りのお金は隠してあったが)。私がそんなお金は持っていないと言うと、おじさんは本当かどうか所持金を全部見せろという。私はここでもバカなことに、「ああ、見せてやるとも!」と意気込み、財布の中身を全部出し、おじさんに見せてしまったのだ。
その時15000ドラクマ(7000円くらい)くらいしか持っていなかったが、そのお金をガバっとつかんだおじさんは、私に「タクシーの外に出ろ」という。私は外でもう一度話し合うのかと思い、間抜けなことに言われる通りタクシーを降りて外で待とうとした。すると私を降ろしたおじさんは、ブオ〜ンとタクシーをすばやく発車させ、何がなんだかわかっていない私を一人残し、あっという間に去ってしまったのであった。事態を飲み込めていなかった私は、車のナンバーを覚えるという行動にさえ至らなかった。
私がようやく事態を飲み込めたのは、ほんの少ししてからだった。おじさんは私の有り金を全部引ったくって持っていってしまったのだ!しかもどこだかわからないアテネ郊外に私を一人置いて・・・。
「くっそ〜!!!」と思ってももう遅かった。たかが7000円だったけど、貧乏旅行の私にとっては痛かった。それに何よりあのオヤジの態度に怒り心頭に達し、本当に地団駄踏んで悔しがるとはこういうことか、というほどその場で一人怒り狂った私であった。
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