カフェに入っても、まだまだ私は用心していた。この旅行中、色々な旅行者から睡眠薬強盗の話などを聞いていたからだ(だったら一緒にお茶などしなければいいのだが・・・)。
この睡眠薬強盗の話は、ガイドブックにも載っていたりするので、知っている人は多いと思うが、外国で知り合った人にもらった飲み物や食べ物に睡眠薬が入っており、眠ったところ身包みはがされてしまうという恐ろしい犯罪だ。命があればまだいいほうで、運が悪ければ、パスポートやお金だけではすまなくなるだろう。
実際、私がこの旅行中出会ったある旅行者から、アテネで睡眠薬強盗に遭遇し、身包みはがされた日本人の男の子とこの前一緒になったという話を聞いていたので、他人ごとではなかった。その子は気が付いたら身包みはがされた上に、体中傷だらけだったという。女の子の場合、事態はもっと深刻になるかもしれない・・・。
こういう話を聞いていたので、あまりひと気のないところで、見ず知らずの人から食べ物や飲み物をもらって食べないようにしていた(デルフィに行く時、おばあさんからパンはもらったが、私の決意もいい加減である)。もちろん、会う人会う人がすべて犯罪者のわけはないのだが、用心するにこしたことはないだろう。
だから、観光客の少ないナフプリオンのカフェで、タクシーのおじさん・Hさんがフラッペをおごってくれた時、多少の不安が残っていた。人を疑うのは申し訳ないのだが、このフラッペを作っているカフェの人とHさんがグルでないか、お店の人がフラッペを作り私のところに持ってくるまで、薬みたいなものを入れていないかどうかを目を皿のようにして見張っていた。
特に怪しい行動は見られなかったので、フラッペをいただいた。一緒にお茶をしたHさんは、私以上に英語が得意ではなかった。でもずっとニコニコとしており、どうやら本当に私と友達になりたかっただけみたいだ。一人旅だと(私だけかもしれないが)必要以上に人を疑ってしまうところがあるので、悲しいし申し訳ない気がする。でも、旅を楽しむためには、これくらいは仕方ないと自分に言い聞かせる。
しばらくして、私がまたナフプリオンの観光に行きたいというと、気持ちよく一人にさせてくれた。ただし、夕食はまた一緒に食べようということになり、19時にタベルナで会う約束をして別れた。
無事にカフェを出ることができたので、ほっと一安心。夜までまだ時間があったので、少しナフプリオンの町を歩いてみることにした。
ナフプリオンの旧市街の街並みは、とてもきれいでかわいらしかった。私はこれまでヨーロッパの国々には行ったことがなかったけど、旧市街の町並みや広場などは、いかにもヨーロッパっぽい雰囲気のような気がした。もしかしたら、私が今まで見たギリシアの町のどの町よりも、ヨーロッパの町という雰囲気を感じたかもしれない。
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