オリンピック競技は、紀元前776年から紀元393年の約1200年に渡って一度も休まず続けられたのだという。驚きの歴史の長さである。古代のギリシャでは戦争が頻繁に起こっていたのだが、オリンピック前後の3ヶ月は戦いを中止して大会を実施していたそうだ。古代オリンピックも現代と同じく4年に一度行なわれており、ゼウス神を祀る奉納試合として行なわれてという。
さて、1200年も続けられていたオリンピックだったが、キリスト教を国教としたテオドシウス1世が異教を禁じたため、オリンピックの祭典は393年に終了した。そのオリンピックの祭典が復活したのは、近代になってからの1896年。近代オリンピックの始まりだ。その近代オリンピックの記念すべき第1回は、アテネで開催されたのだ。私はその近代オリンピック会場のアテネ競技場に行ってみることにした。
私が行ったのは、1998年だったので、2004年のアテネオリンピックが開催される数年前だ。このアテネ競技場は、マラソンのゴールの会場として使われたらしいが、きっとオリンピックのために多少は改装されたりしたのかもしれない。もしかしたら名前も変わっている可能性もある。
というのは、この旅行記を書いている2006年の今、2005〜2006年版の地球の歩き方を見ているのだが、どこにもこの競技場の情報が載っていないのだ(私の探し方が悪いだけかもしれないが)。たしか競技場は、アテネの中心地から少し離れていたような記憶がする。たしか地下鉄か何かでいったような記憶が・・・。だから私がアテネに行った時は、もちろん地球の歩き方に競技場の情報が載っていたはずなのだ。そうでなければ私がたどり着けるはずがない。
しかし、現在の地球の歩き方にはなぜか載っていない・・・。2004年のオリンピックが終わってしまった今は、この競技場は観光できなくなってしまったのか。結局よくわからないままである。
とにかく、この時私はオリンピック競技場に行った。そしてそれは期待を裏切らない一見の価値ありの競技場だったのだ。この競技場は、古代の競技場に近い形で復元されたという。日本の現代的な大きなスタジアムなどにくらべれば、とてもこじんまりした小さなものだ。
しかし、観客席は大理石で作られており、晴れた日に行った私は、大理石に太陽の光が反射し、まぶしくて目を細めるほどのものだった。大理石でできた観客席が馬蹄型のトラックをぐるっと囲んでいる。トラックの真ん中には、ゼウスの像なのか何だかわからないが像が建てられている。
今風の巨大なスタジアムにはない、豪華さや威厳をそなえているような気がした。
観客席には、色々な国の観光客がちらほらいるだけだった。トラックで自分もオリンピック選手になったつもりで走ってみたかったけど、私の無様な走り方を見知らぬ観光客に見られるのはちょっと恥ずかしかったので、それはやめておいた。
100年くらい前に、ここでオリンピックが開催されたと思うと、それだけで感慨深いものがあった。それに加え、日本ではまず見られない、大理石の観客席。オリンピック発祥の地であるギリシアに来て、この会場を見られて本当によかった。さあ、いよいよ明日は古代オリンピック発祥の地であるオリンピア!と、心は躍るのであった。
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