さて、私はメテオラに来たのが遅かったので、メガロ・メテオロンを出る時には、もう他の修道院をゆっくり見学する時間はなくなっていた。なぜなら、私はこれから歩いて麓の町のカランバカまで戻らなければならないので、ゆっくりしていられないのだ。他にもたくさんの修道院があるので、もっと色々見てまわりたかったのだが、暗くなってから山道を歩くのはかなり危険だ。明るいうちに下ってくることにした。
メテオラの奇岩群の山道を歩いて下るのは、なかなか楽しかった。車よりもゆっくりとメテオラの景色を十分楽しめたからだ。たくさんの巨大な奇岩を間近に見ながら歩くのは、めったにできる経験ではない。天気も良かったので、かっこうのハイキングとなった。
途中で、親切なことに、麓まで乗せていくよと行ってくれたドライバーが2人もいた。車だと犯罪に巻き込まれたら恐いので、親切に感謝しながらも丁重にお断りした。
この後、自転車2人組のお兄さんたちが私の後ろからやってきた。彼らも私に話しかけ、色々と話をした。お兄さんたちはスイス人で、何とスイスから自転車で来ているのだという!しかも驚くことに、これから先自転車でずっと旅を続け、1年かけて中国まで行くというのだ!!
このような人と話ができ、とても面白かった。私にはできないことをやってのけようとする人たちというのは、とても魅力に溢れているような気がするのだ。私も来年中国に家族と旅行する予定でいたので、中国で再会できるといいね、などと冗談で話した。
私がカランバカまで歩いていく、というと、お兄さんたちは「遠いから歩くなんて大変だよ。僕たちが後ろに乗せてってあげるよ」と親切に申し出てくれた。
お兄さんたちはとてもいい人たちだし、自転車だったら車よりは危険がないだろう(連れ去られる危険とか)と思い、片方のお兄さんの自転車の後ろに、ありがたく乗せていってもらうことにした。
私を乗せてすぐに、お兄さんは後悔したに違いない。もともと荷物をたくさん積んだ自転車に、重い私が乗って、登り道をお兄さんはフウフウいいながら自転車をこいでいたからだ。下りの時は良いが、登り道になると申し訳なくて、降りようかと思ったほどだったが、お兄さんは「大丈夫、大丈夫!」と爽やかにいい、私を乗せて走り続けてくれた。
こうして私は、無事に予定よりも早くカランバカの町に戻ってくることができた。お兄さんたちとはカランバカの町でお別れした。その後無事に中国までたどり着くことができたのだろうか?お別れする時、心をこめて「気をつけて旅行してね!」と言った。
長い旅路の道中で、歩いている私を気遣い、重い私を乗せて走ってくれたお兄さんたち、本当にありがとう!!今でも感謝の気持ちでいっぱいだ。
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