お陰で、思ったよりも早くバスに乗れ、18時くらいにはナフプリオンに帰ってこられた。19時にHさんとタベルナで待ち合わせをしていたが、まだ少し時間があったので、ホテルに戻り、シャワーを浴びたりしてくつろいだ。
さて、待ち合わせの時間になり、Hさんと一緒に食事をした。今日はよく動いてお腹がぺこぺこだったので、ちょっと贅沢に子牛のステーキ・ポテト添えなんていうものを頼んでみた。お肉が驚くほどやわらかく、感動のおいしさ。なのに値段はたったの1300ドラクマ(585円)というから値段も驚きだ。
Hさんがこのタベルナの人と知り合いらしく(小さい町だから、ほとんどが知り合いなのかも)、お店の小さい男の子がちょろちょろ私たちのテーブルに遊びに来た。とってもかわいい男の子で、色が白く目がくりくり、髪の毛はくるくるした巻き毛で、まるで天使のようだった。ちょっとはにかみがちだったけど、一緒に写真を撮ったりした。
何かの本で、「日本の50円玉みたいに穴の開いたコインというのはあまりないので、外国の人に見せると珍しがられる」という文章を読んだことがあった。たしかに、私が行ったことのある外国で、穴の開いたコインというのを見たことがない。たまたまその時50円玉をもっていたので、その男の子に記念にあげた。感動するほど喜んでいなかったので、その話が本当かどうかはよくわからなかったが・・・。
食後にHさんと出会った日に行ったカフェに行き、コーヒーをご馳走してもらった。明日私はナフプリオンを発つので、今夜でお別れだ。最初は用心しながら接していたけど、結局は申し訳ないくらいいい人だった。日本に帰ったら写真を送る約束をして別れた。
ナフプリオンの町の人々も、ミケーネで会ったおじさんも、みんな素朴で親切な人だった。お陰でたくさんの良い思い出ができ、ここでもまた感謝の気持ちいっぱいでこの町を離れることができた。みなさん、ありがとうございました。
ところで、Hさんには後日談がある。ギリシアに行ってから数年後、私がまだ実家で両親と一緒に住んでいた頃の話である。明け方家族がまだみんな寝静まっているところ、家の電話が鳴り響いた。父が電話に出ると、訳のわからない言葉で誰かが話しているという。
よく私は海外で友達を作ってくるので、だいたい訳のわからない言葉を話している人から電話があると、とりあえず私だろうということになる。英語もまったくしゃべれない私の父は、朝っぱらから電話で起こされかなり不機嫌な様子で「○○○〜、誰だかわからないが電話だぞ!!」と私を起こしに来た。
私も寝ぼけた頭で電話に出たので、最初はさっぱり誰だかわからなかった。Hさんはあまり英語が得意ではなかったせいもある。しかし、よくよく聞いているとギリシアのHさんだということがわかり、嬉しい驚きを感じた。だって、私がギリシアでHさんと出会ってから何年かたっていたからだ。
話をよくよく聞いてみると、どうやらHさんはナフプリオンからメテオラのほうの町に引っ越したという連絡だったのだ。律儀に住所と電話番号が変わったことを知らせたかったらしい。そのHさんのやさしさというか配慮がうれしかったし、かわいらしくもあった。Hさん、本当に色々ありがとう!!
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