デルフィに着いてすぐ、いつものようにホテル探しから始めた。この頃には疲れもあり、面倒臭さもあり、安宿を必死で探すという気にはなれず、居心地の良さそうなホテルが見つかったら、すぐに決めようと思っていた。
デルフィの町は、古代ギリシアにおいては、宗教の中心地として栄えていたが、現在は、こじんまりした小さな町といった感じだ。でも、メインストリートには、ホテルやお土産屋さんがかわいらしく並び、美しい町並みである。
パルナッソス連山に囲まれたこの町は、山あいの自然の美しさと町並みの美しさがあわさっているような気がして、私はすぐにデルフィの町が気に入った。私はオフシーズンに行ったので、デルフィの静かな雰囲気が味わえ、よけいにデルフィの良さが伝わってきたのかもしれない。
バス停からメインストリートをちょっと行ったところに、Hotel Panというホテルがあった。“地球の歩き方”にも載っており、「長期滞在にはうってつけ」と書いてあったので、ここで料金を聞いてみることにした。
デルフィは、山の斜面にあるような町だったので、このホテルのテラスからの眺めはとても素晴らしいものだったし、部屋もきれいだった。“長期滞在者に人気”と言っても、よく見たら、考古学者などに人気があるという。学者に人気があるだけあって、落ち着いた感じの部屋で、バスタブまでついていた。
これまでは、お金を節約するため、バスタブがあるホテルにはなかなか泊まれなかったので、一泊6000ドラクマ(2700円)と貧乏旅行にしては少々贅沢ではあるが、即決してしまった。こんなきれいな町では、居心地の良いホテルでゆっくりしたくなってしまったのだ。だんだんと、若い頃のような貧乏旅行を突き進む体力も根性もなくなってきたみたいだ。
ちなみに、現在の“地球の歩き方”の情報によると、Hotel Panの料金は、シングルで一泊36ユーロと書いてある。季節によっても異なるとは思うが、やっぱりちょっと高くなっている。良かった、旅行したのがユーロに変わる前で^^
こうしてホテルも決まり、たまっていた洗濯を終えてから(長期旅行だと洗濯もけっこう大変だ)、デルフィの町をぶらぶらすることにした。町に出てすぐ、日本人カップルに出会った。この時期、観光客自体が少ないのに、さっそく日本人に会った。やはりデルフィは日本人にとっても、なかなかメジャーな町であると思われる。他の田舎町では、日本人に会うことは珍しかったのだ。デルフィではこの後も、日本人の団体ツアーの方々にもお会いしたのだ。
彼らはトルコからギリシアに入ったらしく、今まで出会った多くの日本人学生と同じく、長期旅行者だ。ちなみに、トルコとギリシアを一緒に旅行する人は意外に多かった。隣の国だし、長距離バスで移動すると、安く旅行できるのもあるのだろう。時間がたくさんある学生だからこそできることだ。羨ましく思った。
だが、トルコからギリシアに入ってきた、多くの人が口をそろえて言っていたのは、トルコとギリシアは隣であるにもかかわらず、全然違うということだった。私もこの前年にトルコに行っていたので、それはよーくわかった。
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