デルフィ遺跡をゆっくり見学した後も、バスの時間までまだ時間があったので、デルフィの町に戻り、山の斜面にある町の上の方まで登ってみることにした。途中町の中で、果物売りのおじさんがいて、オレンジをもらった。お金を払おうとしても受け取ってくれなかったのでありがたく頂いた。
階段を登り、町の上のまで行くと、そこで一人旅の日本人の男の子に会った。彼は今ドイツで働いていて、ギリシアに旅行に来ているという。
とてもマイペースな感じの男の子で、たしかけっこう長い旅行だったはずなのに、なぜか荷物は、普段の生活で使うような小さいリュックだけ。それだけしか持ってきていないという。よくそんなに小さいリュックにおさまったなと思い、一体何を持ってきているのか尋ねたら、歯ブラシと下着だけだという。なるほど、旅はそれだけで十分なのかもしれない、と落ち着いて淡々と話す彼の態度に、妙に納得させられてしまった。
しかも、彼は相当面白い人だった。ドイツからギリシアに来る時、もちろん飛行機で来たらしいが、アテネだと思って降りた町が、実は経由地であるギリシアの北部の大都市、テッサロニキだったと言うのだ。
降りてもそのことに気づかず、タクシーに乗り込み、行き先にアテネの地名を告げ、運転手に怒られたらしい。それで初めて自分が違う町で降りてしまったということに気づいたという、なんとも大胆な旅をしてきた人だったのだ。
こうして彼は、北部のテッサロニキから、徐々に南下し、アテネに向かっている途中であった。それでは一緒にアテネに行こうということになり、彼はそれから大慌てでデルフィ遺跡に見学に向かった(さぞかし駆け足だったろう^^;)
彼が駆け足で遺跡に見学に行っている間、私はホテルのロビーで待つことにした。ロビーで私はホテルのおじいさんと会話したらしい。覚えていないのだが、私の日記には「ホテルのおじいさんと言葉は使わないが会話した」と書いてある。一体どんな会話をしたというのだろうか。謎である。
それにしても、日記を読むと、Hotel Panの人は皆親切な人だったらしい。居心地が良く最高だったと書いてある。やはりここでもギリシアの人たちはいい人たちだった。
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