
今日は二日酔いではなかったので、朝6時くらいには起きだし、6時30分頃、近所を散歩することにした。朝のすがすがしいミコノス・タウンはまた良いものだった。近所のパン屋でパンを買い、港の石のところに座って食べた。パン屋のおにいさんは優しくてとてもいい人だった。
“地球の歩き方”によると、ミコノスには「古きよきギリシアの風習」が残っていて、旅人を受け入れてくれるという。この「古きよきギリシアの風習」とは、旅人を心から大切にしてくれる習わしのことだという。なんて素晴らしい風習!!きっとこのパン屋のお兄さんとかも、そんな気持ちで私に接してくれたのだろう。
ご機嫌になり、売店で絵葉書を何枚か買い、家族や友人たちにエアメールを書いた。朝のミコノス島の空気をゆっくり楽しんだ後、港に向かった。10時の船で、ミコノス島からすぐ近くにあるデロス島という小さな島へ向かうためだ。
デロス島は、面積3.5平方q、島全体が見渡せるほどの本当に小さな島なのだ。もちろん宿泊施設とかはないので、ミコノス島から船で行くしかない。
ではなぜこんな小さな島に行くのか。ここは古代、太陽神アポロンの生誕の地として、古代信仰の聖地でもあった島だという。人も住んでいたらしいが、紀元前1世紀に小アジアの国に攻め込まれて、島民1万人が虐殺され、それ以来、歴史から忘れられた存在となっていたというのだ。
現在でも発掘は続いているらしいが、小さな島全体が遺跡ではないかというくらい、遺跡がごろごろしている島である。ミコノス島からすぐ近くなので、ついでに行ってみることにしたのだ。
ミコノス島の港に、デロス島行きの船の時刻表があり、チケットも港で買うことができる。私が行った時は、船代3000ドラクマ(1350円)だった。たしかこれは往復の料金だったと思う。
船はモーターボートにちょっと毛がはえた程度の小さなものだった。この日はものすごく風が強く、船はえらい揺れ、行きも帰りもまったく生きた心地がせず、必死で船にしがみついていた。
死にそうになりながらも、無事にデロス島に到着した。デロス島は、本当に小さく、島全体が博物館といった感じで、遺跡があちこちごろごろしているが、殺風景な島だった。現在は人が住んでいないのだから当然かもしれない。

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