劇場からアスクレピオスの神殿に向かって歩く途中に、患者たちの宿泊所の遺跡がある。そして、その先にはローマ時代に建てられた音楽堂の遺跡、そしてその西側には体育競技を行なったという競技場スタジアムの遺跡もある(どれがどれだかよくわからなかったが)。
なんでも、アスクレピオス信仰がギリシア全土に広まった紀元前6世紀頃より、病気を患う人が大勢エピダヴロスを訪れた。ここで人々は神に祈りながら病気を治したという。
また、紀元前4世紀のエピダヴロスの最盛期に、この遺跡にあるような色々な建物が建てられたらしい。そして驚きなのだが、ここでの治療は、『まずスポーツやマッサージをして体をほぐし、観劇や音楽鑑賞で心を明るくさせるといったものだった』とガイドブックに書いてあるのだ。
現在の医療でも、笑いの効果とかが科学的に認められていたり、音楽療法などもどんどん取り入れられているが、古代でもすでにそのような効果が医療に取り入れられていたとは・・・。現在ほど医療技術や薬剤による治療が進んでいなかったからこそ発展したのかもしれないが、古代にこのような治療が行なわれていたとは、なんともびっくりである。
アスクレピオス神殿は、やはり土台しか残っていないが、土台を見る限りとても大きくて立派な建物だったと思われる。ここでも司祭による患者の治療が行なわれていたらしい。この神殿跡を前にし、これから看護師になり医療に携わる予定のものとして、とても厳かな気持ちになった。
さて、エピダヴロスの見どころの遺跡もだいたい見終わったので、13時のバスでナフプリオンに帰ることにした。ナフプリオンからちょっと足を延ばして観光するにはちょうど良かった。
14時ちょっと前にはナフプリオンに到着。まだ時間があってもったいないと思っていたら、14時ちょうどのミケーネ行きのバスがあったので、思わずそれに乗ってしまった。
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