無事カランバカに戻り、小さな町をぶらぶらすることにした。すると地元の親切なおじさんが色々と話し掛けてきた。この時期、オフシーズンだったので、観光客自体がとても少なかった。しかも東洋人の姿はほとんど見かけない。私はとても珍しい存在だったのかもしれない。色々な人に話し掛けられたのだ。
この地元の親切なおじさんに、どこかいいレストランはないか尋ねた。もうそろそろ夕食にしたかったのだ。するとおじさんは、町の中心広場のところにあるレストランに連れて行ってくれた。
ここでレストランのご主人に私をたくし、おじさんは去っていった。このレストランのおじさんもまた本当に親切な人で、ギリシア語がわからない私を色々と気遣ってくれたのだ。
メニューを見てもわからないだろうと思ったのか、調理場まで私を連れて行き、何が食べたいか食材を指し示せという。料理がよくわからないので、チキンがあったのでチキンを指し、あとはパスタもあったのでそれを指し示した。するとおじさんは笑顔で「よしよし」というふうにうなづき、料理を始めてくれた。
どんな料理が出てくるかと思ったが、チキンの丸焼きのようなものにパスタが添えられたようなものが出てきた。チキンは丸焼きのようなものなので、かなり大きく(多分1匹?!)、それがあっさりとした塩焼きされたような味で、大満足な味だった^^大きかったが、あっさりしているのでぺろりと食べられるような感じ。それに添えられたパスタも、もちろんおいしかった。
ご機嫌でご飯を食べていると、おじさんがコーラを出してきた。私が頼んでいないと言うと、おじさんはとても紳士的な態度で「これは私のおごりです」と言うではないか!たかがコーラだけど、見ず知らずの私にここまで親切にしてくれるおじさんの温かさが、身にしみて嬉しかった。ギリシアの人はなんて親切なんだろう!もう感謝の気持ちでいっぱいだった。
こうしておいしい料理をお腹いっぱい食べ、会計を頼むと、たったの1000ドラクマ(450円)だった。あんなに豪華でおいしい食事だったのに、こんなに安いなんて、と感激な夕食だった。
お腹いっぱいになり、またカランバカの町をぶらぶらすることにした。するとあるお土産屋のおじさんが、暇なため、店先で私に色々話し掛けてきた。おじさんは昔横浜に行ったことがあると言い、日本人の私に親近感を持って色々な話題を振ってきたのだ。日本のことや宗教のことなど、色々なことを楽しく話した。
それにしても、今日1日だけでも、色々な国の色々な親切な人たちに出会った。みんな明るくオープンな心の持ち主で、東洋人の年齢不詳の私に、とても親切だった。一人旅であると、このような対応が何よりも嬉しく、またこのような出会いが何よりも楽しいものなのだ。旅の醍醐味は、きれいな景色を見ることだけでなく、人との出会い、こういうところにあるのかもしれない。日本にいたら、絶対に出会えなかったであろうこれらの人たちとの出会い、私の一生の宝物になるだろう。
そして私に親切にしてくれた人たちには、今もって感謝の気持ちでいっぱいである。私のつたない英語力では、私がどれだけ感謝しているか伝え切れなかったような気がする。彼らに感謝するとともに、私も彼らを見習って、日本を旅行している外国の方々に、オープンで親切な心で接していきたいと思ったのであった。
マタニティ日記 |
看護師転職記 | 保健師学校の思い出 | 看護師のお仕事! |
看護師のお悩み相談室 |
プラハ旅行記 | イタリア旅行記 | ポルトガル旅行記 |
ギリシャ旅行記 | 南欧・モロッコ旅行記 | みんなの旅行記 |
福岡旅行記 | 長野旅行記 | 那須・鬼怒川旅行記 |
子連れ家族旅行記 |
読書・食べ歩き日記 |
旅行大好き・たび猫!ホーム |
カンボジア&タイ旅行記 |
このサイトはリンクフリーです。好きなページにリンクを張って頂ければと思います。
たび猫のギリシャ旅行記