たび猫のギリシャ旅行記

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 「たび猫のギリシャ旅行記」は、旅行を愛してやまない私「たび猫」のギリシャ旅行の思い出を綴っているサイトです。
 一人でも多くの人にギリシャの素晴らしさ、楽しさが伝われば幸いです。

念願のヨーロッパ一人旅!

 1998年のこの年、私は社会人3年目であったが、一大奮起して看護学校を受験した。25歳であった。そして受験勉強の際ひそかに、看護学校に合格したら、一人でギリシアをゆっくり旅するということを自分へのご褒美と決めており、それを励みにひたすら勉強をがんばった。そして、受験勉強をはじめてから数ヵ月後、思わぬ合格通知を手にし、計画通りにギリシアに旅行することとなったのだった。

 なぜギリシアだったのか。小さい頃から漠然とギリシアへの憧れがあった。写真でみたパルテノン神殿、ギリシア神話の神々、どこまでが神話でどこからが歴史なのかわからないような、神話と歴史が織り交ざったような遺跡。それにエーゲ海やそこに浮かぶ小さな島々。さぞかしきれいな国に違いないと思い、いつか行ってみたいと漠然と思っていたのだ。世界史が大好きだった私には、ギリシアは神話と歴史が織り交ざった憧れの国であったのだ。

 そんな中、社会人になってから通い始めた英会話学校で、一人の男の子に出会った。彼は私と同じ年で、個性的な面白い男の子で、すぐに友達になった。その彼が私と出会うちょっと前に、ギリシアに1ヶ月ほど一人旅をしてきたというのだ。彼はとても芸術的にギリシアで撮った写真をアルバムにまとめており、それをみせてもらった私は、もう絶対にギリシアに行こう!そして、彼のように長い時間をかけてゆっくりギリシアを周ろう!そう思った。1週間くらいでギリシアの観光地を急いで周るただの観光は嫌だった。自分の赴くままにギリシアのあちこちを旅してみたいと強く思ったのだ。

 ちょうどその頃、将来のことをあれこれ考えて、一大奮起して看護師に転職することを決意していた。受験勉強中だった私は看護学校に合格したら自分へのご褒美として、ひそかに長期のギリシア一人旅を設定して、それを励みに私は数ヶ月の受験勉強を頑張った。

 最初は2年計画の看護学校の受験勉強であったが、幸運なことに1回の受験で合格、浪人時の学費などがすべて節約できた。これはもう本当にギリシアに行くしかない!

 合格発表の次の日にはもう、HISに電話をかけ、ギリシアへの格安航空券を予約していた。2月11日のことである。それから出発の2月26日まで、仕事やら(まだ仕事は続けていた)人と会うやらでばたばたしており、あっという間に出発の日を迎えてしまった。準備をする時間はあまりなかったので、忘れ物がないかかなり不安な状態。まあ、どうせ20日間も旅行するので、すべて忘れ物がないようにもっていけるはずがない、と開き直ることにした。こうして最低限必要なものを大きなリュックに背負い、念願のギリシア旅行へと出発したのであった(ちなみに私は背が小さいので、よくリュックが歩いているみたいと言われた)。

 私の家から成田までは遠い。そのため前日に一人暮らしの妹の家に泊まらせてもらうことになり、前日に家を出発。駅まで私を見送る父は、車の中でもまだ「本当に一人で行くの?」と不安そうであった。親には心配かけて悪いとは思ったが、これだけは絶対に譲れない。きっとこの旅行は私の一生で、重要なイベントになると思い、どんなに反対されようと貫き通す決心だった。

 実は、私は若い頃から海外留学をしたかったのだが、親に反対され続け、できなかったという思いがあった。だから、この旅行だけはなんと言われようと実現するつもりだったのだ。

 たったの20日間の旅行だったけど、このギリシア旅行は、私にとって本当に思い出深いものとなった。初めての一人旅は、いろいろな面で私を成長させてくれたと思う。

 結婚してしまった今は、もう一人旅をする機会はなかなか無いだろう。もちろん仲の良い人と行く旅行も、同じくらい楽しいものだ。でも、あの時、ちょうど人生の岐路に立っていた私は、ギリシア一人旅を通して色々考え、自分と向き合うことができたのだと思う。

 また人生のどこかで、一人旅をする機会があったらやってみたい。いつかまたできるのかなと思う今日この頃である。

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