たび猫のギリシャ旅行記

ギリシャ旅行１４日目

ギリシャ旅行１４日目：ギリシア料理

　Hさんが待ち合わせの時間に来て、それから一緒に食事をした。夕食に私はトマトサラダにカラマリア（イカの唐揚げ）とパンにコーラを頼んだ。ギリシア料理は、色々なものがおいしかったけど、私は特にこのカラマリアが大好きだった。要するに日本のイカフライと似ているのだが、日本でもイカフライが大好きなので、イカフライ好きにはたまらなかった。

　カラマリアを注文すると、このイカの唐揚げがお皿いっぱいに出てくるのだが、それを見ると幸せな気分になった。やっぱり、おいしい食べ物との出会いは旅の楽しみの大きなウエイトを占めている。

　この数年後行ったスペインでも、これと似た料理があった。私はスペインでもよくこのイカフライを食べていた気がする。酒飲みが好きそうな料理なのだ。おまけに太りそうな食べ物だ＾＾；考えてみると、私はこういうこってりした太りそうな食べ物が大好きみたい。

　ギリシア料理の中で、私が唯一苦手だったものがある。それはフェタ・チーズだ。フェタは、山羊のチーズで、ギリシア特有のチーズだ。山羊のチーズなだけあり、とても癖のある味で、私はもともと癖のあるチーズが苦手だったので、けっこうきつかった。

　だが、ギリシアではこのフェタ・チーズがとてもメジャーなものであり、なんにでもついてくるといっていいくらい、よくお目にかかるのだ。ギリシア風サラダにも一緒についてくるし、チーズがはさんであるチーズパンというと、このチーズだったりするのだ。

　ギリシアにいると避けては通れないチーズだったので、私も食べるには食べたが、あまり私の好みには合わなかった。濃い味でこってりしているので、チーズ好きの人はきっとおいしく感じるだろう。

　Hさんは、ここでも特に何かを要求してくるわけではなく、食事も普通に割り勘だった。なんてことはない、タクシー業も今は暇で、ただ単にもの珍しい東洋人の観光客の私と友達になりたかったようだ。私もこれなら安心だ。

　このタベルナでは、この町初めての日本人の男の子にも出会った。まったく日本人がいないと思っていたところで、日本人に会うと妙にホッとする。

　Hさんとは、また明日会う約束をしてタベルナで別れ、私はホテルへ帰っていった。こうして、ナフプリオンでの初めての夜は無事に過ぎていった。それにしても、今日は寒さのせいかとても疲れた。今夜はたっぷり眠って、明日のパラミディ登山に備えることにしよう。

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