さて、ミコノス島に戻ったら、すぐにペンションに荷物を取りに行き、14時30分の船でアテネに帰ることにした。一緒にペンションに泊まっていた大学生の彼女たちもアテネに帰るというので、一緒に帰った。
帰りの船もやはり5時間以上かかり、夜の8時過ぎにピレウス港に着いた。地下鉄でプラカ地区のモナスティラキ駅まで帰り、ここで大学生の彼女たちと別れた。彼女たちはトルコを旅行したあと、長距離バスで国境を越え、ギリシアに来ていたのだ。
私も1997年(ギリシアに行く前の年)にトルコに行ったことがあったので、彼女たちの話を聞いて、トルコを懐かしく思った。ふと“私もまたトルコに行ってみようかな”という考えが頭をよぎってしまい、彼女たちから一応“地球の歩き方 トルコ版”を借りてしまった。とりあえず日本に帰ったら送ってくれればいいという。20日間の間にギリシアに飽きたらトルコにも行ってみようと思ったのだ。
でも結局20日間ではギリシアに飽きるはずもなく、トルコに行く計画は早々に断念。その後アテネの街で彼女たちに偶然再会した際、“地球の歩き方”を彼女たちに返すことになるのであった。
さて彼女たちと別れた後、私は数日前に泊まっていたあのHotel TEMPIに戻り、またそこに宿泊することにした。ホテルのおじさんは私を覚えていてくれて、温かく迎え入れてくれた。この日は、恐怖の登山といい、死に直面したクルージングといい、とにかく疲れ果てていたので、ホテルに帰ると倒れこむように眠ってしまった。
ミコノス島ではたった2泊3日しかしなかったが、ミコノス島の美しい景色や楽しい思い出は、私の寂しさを取り払ってくれた。あんなに往きの船では寂しくて仕方がなかったのに、ウソのように気分が変わっていた。もう楽しくて仕方がなかったのである。日本へ帰る気なんて、さらさらなくなっていた。このミコノス島での経験をきっかけに、私の一人旅はこれから先、寂しさよりも楽しさが勝るものとなっていったのだ。
一人旅はどうやら最初のほうが寂しいのかもしれない。そしてその寂しさを乗り越えると、本当の一人旅の楽しさがわかってくるものなのかもしれない。
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