ミケーネの遺跡の中で、面白かったのが、ちょっと離れたところにあった“アトレウスの宝庫”と呼ばれるものだ。小さい丘の内部をくりぬいたような形になっており、入り口がまるでピラミッドの入り口みたいで、いかにも何か重大なものが入っていそうな感じだ。宝庫かあるいは墓かと言われているが、中からは何も発見されなかったらしい。
でも、このアトレウスの宝庫の建築様式はすごいらしい。入り口は、石がぎっしり積まれた形になっているのだが、上からの重力を分散させるために高度な技術で石を使っているという。内部は石が円錐形に積み重ねられているという。高度な技術のお陰で、3000年以上もの間、こうして残されているのだ。
実際私も中に入ってみた。入ってみて違う意味でびっくり!!真っ暗でまったく何も見えなかったのだ。
内部の石の造りがどうなっているのか確かめるどころではなかった。この時ほど、旅行に懐中電灯をもってくればよかったと悔やんだことはない。以来、私は旅行に小さな懐中電灯を持ち歩くようになったほどだ(何か災害が起きたときにも役にたつだろうし)。
この時、アトレウスの宝庫に入った観光客は私だけだった。真っ暗闇だったので、怖くて腰が引けてしまい、あまり中の方まで進めなかったが、誰もいなかったので、フラッシュで内部の写真を撮り、何か(何かってお化けではなくて、遺跡みたいなもの)映っていることを願った。
帰国して現像してみると、入り口付近からシャッターを押したため、内部のほんの一部しか映っていなかったが、それで見る限りは、何もないがらんどうの部屋みたいだ。
真っ暗なアトレウスの宝庫の中で、音響効果を確かめるために(なぜ?)とりあえず手を叩いてみた。するとその音響は怖いくらいのものであった。天井もけっこう高いに違いない。とりあえずこうしてアトレウスの宝庫を満喫して、ミケーネ遺跡をあとにすることにした。
ミケーネ遺跡からバス停まではちょっとした距離がある。遺跡から麓の町まで下っていく感じだ。景色がきれいだったので、鼻歌交じりにご機嫌で歩いていたら、地元のおじさんに出会った。おじさんは車で来ていたが、どうやら飼っている犬2匹を探しているらしい。おじさんとしばらく立ち話をした。
とても親切なおじさんで、私がバス停まで歩いていくと言うと、車で乗せていってくれるという。バス停まではけっこう遠いので、お言葉に甘えて乗せていってもらうことにした(用心していたり、このように乗せていってもらったり、けっこうケース・バイ・ケースの私だ^^;)。
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