バスに乗って、20分くらいしてミストラの入り口に着き、ここからは歩いて山に登って行くのだ。山は静かで美しく、“ああ、来て良かった”と思うような雰囲気。ミストラ遺跡自体、冬は17時に閉まってしまうとガイドブックに書いてあったが、私が行った時は、それよりさらに早い15時で閉まるという。山を登って見学するようなところなのでけっこう時間がかかりそうだ。時間が遅くなってゲートを閉められてしまったら困ると思い、さっさと登ることにした。
ミストラの町は、3つに区域に城壁で区別されているとのこと。頂上には城塞跡、中腹には王宮や高官たちの邸宅など、下の町には修道院や教会が点在しているらしい。教会などの中には、保存状態も良く、建築様式も内部に描かれているフレスコ画もすばらしいものが残っているものもあるらしい。
私は午後に見学を始めたので、あまりゆっくりまわる時間もなく、山を登山しながら景色をあちこちに残っている廃虚のような遺跡を見て楽しんだといった感じになってしまったが、それでもミストラの素晴らしさは十分味わえたと思う。山の斜面に、石畳の小道が残っていたり、崩れかけた建物が残っていたりするところを通り過ぎる。景色が美しく、昔はさぞかし立派だったと思われる建物やその残骸があちこちに残っていて、その間を気ままに歩くのはとても楽しかった。
山登りは思ったよりもきつく、何度も休みながら登った。途中猫にもよく出会った^^
教会の跡地などで見る猫は、なんだか特別な感じがしてしまう。途中の景色もとてもきれいだが、ふと下に広がる景色を見ても、これがまた驚くほどきれいだった。スパルタ近辺は、山に囲まれた盆地みたいなところで、そののどかな景色が素晴らしかったのだ。
こうして、途中の景色を楽しんだり休んだりしながら、やっと頂上へたどり着いた。頂上では、ミストラへ来る時のバスで一緒になった白人の2人組の旅行者とまた一緒になった。頂上からスパルタの町を眺めたり、心ゆくまでその美しくのどかな景色を楽しんだ。スパルタにしろミストラにしろ、過去には栄えた場所なのに、今はこんなに静かで穏やかだ。なんだかこのギャップが不思議な気がした。
さて、しばらく景色を楽しみ、体を休めたあと、閉館時間に間に合うよう急いで山を下った。ミストラの町を見学するには登山になってしまい、何時間もかかるし体も疲れるが、絶対に来る価値ありの場所だった。歴史がわからなくても、あの景色だけでも十分楽しめる。山の中に静かにたたずむ廃虚のような遺跡を、自分のペースでゆっくり歩くのは、私にとって最高の時間であった。
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