時間がたつのを忘れるくらい、散歩を楽しんだ。気がつくともう夕方になってきていて、もうすぐミコノス島の名物の夕焼けが見られる。ミコノス島は美しい夕焼けが有名なのだ。
一緒に宿をとった大学生の子達と、せっかくだから夕焼けだけはみんなで一緒に見ようと約束をしていた。港から山のほうをちょっと見上げたところに、かわいらしい風車が一つあるのが見えた。けっこうすぐ近くに見えたので、夕焼け近くになったらあの風車のところで会おうと約束していたのだ。
そろそろ夕焼けなので風車に向かおうと思い歩き出したが、思ったよりもなかなかスムーズに風車にたどり着かない。道があるのかよく分からないような草むらを突っ切ったりして、やっと風車のところまでたどり着いた。
風車はまるでお花畑のようなところの草むらの中にあった。そこからはミコノス・タウンと港とエーゲ海が一望できる、絶好の場所だった。
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4人どうにか夕焼けに間に合い、それぞれ思い思いの場所で夕日を眺めた。誰も何も言わなかった。本当に何も言う必要がないくらい、美しい景色の中に沈んでいく夕焼けは感動的だったのだ。
かなりの長い時間、私たち4人は夕焼けを黙って眺めた。この夕焼けを私は一生忘れないだろう。4人とも何もしゃべらなかったが、一人で見る夕焼けとは違い、4人でこの美しいものを分かちあえて本当によかったと思う。同じ感動をきっと他の3人も感じていたに違いない。何だか25歳にもなって、青春の一コマが戻ってきたような、そんな素敵な経験をしたのであった。
美しい夕焼けを見て、大満足の私たちはペンションに戻ることにした。4人とも貧乏旅行なので、観光地の高いレストランで食事をするのはもったいない、ということで、地元の小さなお店で、ワインやらおつまみを買い込み、ペンションで酒盛りをすることにした。
やはりギリシアはワインの産地なだけあり、安いものがたくさんあった。たくさんワインを買い込み、ペンションで酒盛りは始まった。
4人でとにかく色々なことを語った。みんな卒業間近であるので(私だけこれから学生だったが)、将来の仕事の豊富や自分の理想、はたまた政治のことまでとにかく色々な話で盛り上がった。話が盛り上がるとついついお酒も進む。ギリシアのワインは安いのにとてもおいしく、あっという間に3本のワインのボトルが空いてしまった。一人の女の子はお酒が飲めなかったので、3人で3本をあっという間に飲んでしまったのだ(確かその他にビールもたくさん飲んだ気がする・・・)。
そうこうしているうちに、私は酔いがまわり、途中からさっぱり記憶が飛んでしまった。みんなでリビングで飲んでいたことは覚えているのだが、朝起きたら自分の部屋のベッドで寝ていた。いつ、どうやって部屋に戻ったのかはさっぱり覚えていない。私のミコノス島での美しい1日目の思い出は、こんな恥ずかしい格好で終わったのであった。
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