ミケーネといえば、ミケーネ文明で有名であり、古代ギリシアにおいては重要な役割を果たした国家である。
最盛期は、紀元前14世紀〜紀元前13世紀だというので、かなり古い時代だ。しかも、ミケーネの遺跡が1876年にシュリーマンによって発見されるまで、神話の世界だと考えられていたというから、古代ギリシアの歴史の中でもかなり古い時代になるのだろう。
ナフプリオンからバスで30分くらいというので、神話だと思われていた遺跡を見に行ってこよう。
ミケーネ遺跡もやはり山あいの、遺跡以外は近くに何もないようなところにひっそりとあった。デルフィの遺跡ほど山の斜面がきつくないけど、なだらかな山や丘にまたがって広がっているようなところだ。
ちょうどここに白人ツアーが2、3組いて、しかも1つのグループは中学生か高校生くらいの学生グループで、若者はどこの国も同じだと思ったが、キャピキャピ元気よく、古代の遺跡をゆっくりと堪能できるような雰囲気ではなかった。
学生たちとはなるべく一緒にならないようにして、一人静かに遺跡の中を歩いて回った。ミケーネの遺跡のことは詳しくはよくわからないが、日本とはまったく趣の違う周囲の山々の景色をみながら、古代には栄華を誇ったであろう崩れた遺跡群を見ながらのんびり歩くのは、とても楽しかった。
ミケーネに限らないが、昔は栄華を誇った遺跡が今は崩れ落ち、閑散としているのを見ると、なぜか平家物語の冒頭部分の『祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり・・・』という、あの有名な文章を思い出してしまう。昔はさぞかし栄えていただろうと思われる遺跡ほど、なんとなくもの悲しさみたいなものを感じる。
マタニティ日記 |
看護師転職記 | 保健師学校の思い出 | 看護師のお仕事! |
看護師のお悩み相談室 |
プラハ旅行記 | イタリア旅行記 | ポルトガル旅行記 |
ギリシャ旅行記 | 南欧・モロッコ旅行記 | みんなの旅行記 |
福岡旅行記 | 長野旅行記 | 那須・鬼怒川旅行記 |
子連れ家族旅行記 |
読書・食べ歩き日記 |
旅行大好き・たび猫!ホーム |
カンボジア&タイ旅行記 |
このサイトはリンクフリーです。好きなページにリンクを張って頂ければと思います。
たび猫のギリシャ旅行記