15時30分のバスでスパルタに帰る。バス停でオーストラリアからやってきた旅行者の男の人と話をした。彼はメルボルン出身らしく、とても陽気な人だった。そこへ、行きのバスと頂上で一緒になった白人の2人組もやってきた。私をみると挨拶をしてくれた。何だか、見知らぬ土地で知り合いが何人もできたような気がして嬉しい。挨拶ができる人がいるだけで、人って疎外感がちょっと減ると思った。
スパルタに帰り、まだまだ明るく元気もあったので、スパルタの遺跡も見てくることにした。ホテルから近いので、やっぱりこのホテルにして良かったと思った。
スパルタの遺跡は、入り口なども特になく、小道に沿って歩いていくと、のどかな景色の中に石の塊りがごろごろしているようなところだった。この遺跡で発掘されたものは、スパルタの町にある考古学博物館に展示されているということなので、めぼしいものはみんなそっちにあるのだろう。
迫力ある遺跡とかが残っているわけではなかったが、スパルタの遺跡はなぜだかとても心惹かれるものがあった。のどかな散歩道に遺跡の石がごろごろしているといった感じで、周りはどこまでも穏やかできれいな景色が広がっている。途中で羊の大群に遭ってしまったりもするのだ。ヨーロッパの田舎の風景を心ゆくまで堪能できる、そんなところであった。
こんな穏やかで平和な景色を見ていると、古代に行なわれていたスパルタ教育や、強豪スパルタ国家のことが信じられないような気もする。今はそのくらいのどかな景色だった。しばらくあちこちをぶらぶら散歩をして、時々すれ違う地元の人らしき人と、挨拶を交わす。スパルタの人もやっぱり穏やかで優しかった。
ふらふら歩いているとある一軒の庭先に、オレンジとレモンの木がたくさん実っていた。遠くから見ると、まるで同じ木にオレンジとレモンが一緒になっているように見えたので、不思議に思い、近づいて調べてみた。しかし、近づいてよーく見ても、どうみても1本の木にしかみえない。1本の木に、オレンジとレモンの両方がなっている・・・?根元まで見てみたが、私にはとうとう最後まで1本の木にしか見えなかった。どうでもいいことかもしれないが、あれは一体なんだったのだろう?
スパルタの遺跡にも古代劇場跡がある。やっとその劇場跡を見つけ、そこでしばらくボーっとした。私は普段から一人で行動するのを好むほうだ。自分の好きなペースで動けるのが好きだったり、色々な考えごとをしたり空想にふけったりするのが好きなせいだろうか。ギリシアの田舎の町では、そのような一人の時間を思う存分味わえた気がする。スパルタの静かで美しい景色もまた、妙に私の心の中にしみこんできた。遺跡自体はぼろぼろだったけど、スパルタのこの遺跡も私のギリシア旅行の中でとても印象に残るものとなった。
スパルタの遺跡に長い時間いて、気がついたらお腹がかなりすいていた。ホテルの近くのお店で、チーズパン(例によってフェタチーズだった^^;)とケーキとコーラを買って、ホテルで食べた。そのあとまだまだ眠るつもりもなかったのにベッドに寝転んだら、体が疲れていたせいかあっという間にぐっすり眠ってしまい、スパルタの町の夜の雰囲気を味わうまでもなく、この1日は終わってしまったのだった。体が疲れているけど、まだまだ遊びたい時は、ベッドに横になっていけない(トホホ)。
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